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GLP-1をやめた後の体重はどうなる? 続ける期間の目安と総額
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月26日
この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。やめる時期や続けるかどうかは医師に相談してください。
結論
- 海外の臨床試験の論文では、薬をやめたグループは、続けたグループより体重が戻る傾向が報告されています。ある試験では、やめてから1年で、それまでに減った分の約3分の2が戻ったとされています。
- 保険診療の肥満症の薬(ウゴービ・ゼップバウンド)には国のガイドラインがあり、3〜4か月で改善の傾向がなければ中止、使う期間は最大68週(ウゴービ)・72週(ゼップバウンド)とされています。
- 自由診療で続ける場合、総額は「月額×月数」に診察料・送料が加わります。月数ごとの総額は計算ツールで確かめられます。

国のガイドラインでの「続ける・やめる」の判断
「最適使用推進ガイドライン」は、新しい薬を適切に使うために国が作る決まりです。肥満症の薬として保険で使うときの判断は、次のとおりです。
| 項目 | ウゴービ(セマグルチド) | ゼップバウンド(チルゼパチド) |
|---|---|---|
| 中止を考えるとき | 3〜4か月使っても改善の傾向がない | 3〜4か月で改善がない |
| 十分に減ったとき | 5%以上の減量が得られたら、68週を待たずに中止を考える | 5%以上の減量が得られたら、72週を待たずに中止を考える |
| 使う期間の上限 | 最大68週 | 最大72週 |
| 再び使うとき | 中止後に悪くなった場合、原則として6か月以上の食事・運動療法(栄養指導は2か月に1回以上)を行っても必要なときだけ再開 | |
ウゴービのガイドラインでは、毎月、体重・血糖・血圧・脂質などを確認し、効果が出たあとも2〜3か月に1回以上評価するとされています。上限が68週なのは、日本人の臨床試験で68週を超えて使った経験がないためとされています。始めるときに、68週までにやめられるよう治療計画を作ります。ウゴービの添付文書にも、食事・運動療法を続け、3〜4か月で改善の傾向がなければ中止を考えるよう書かれています。
リベルサス・オゼンピック・マンジャロをダイエット目的で使う自由診療には、このようなガイドラインはありません(適応外使用のため)。続ける期間やかかる総額は、自分で決めて確認することになります。
やめた後の体重について確認できた資料
確認できた資料では、やめた後の体重の変化は、主に海外の臨床試験の論文で報告されていました。ここでは、海外で行われた臨床試験の論文の要旨(アブストラクト)に書かれている数字を紹介します。いずれも肥満の人が対象で、使った量は日本で処方される量と違う場合があります。
| 試験 | 内容 | 結果(論文の要旨より) |
|---|---|---|
| STEP 4(セマグルチド2.4mg、JAMA 2021年) | 20週使って平均10.6%減ったあと、続けるグループと偽薬(有効成分のない薬)に替えるグループに分けて68週まで観察 | 20週から68週の体重の変化は、続けたグループが−7.9%、偽薬に替えたグループが+6.9% |
| STEP 1の延長試験(セマグルチド2.4mg、2022年) | 68週使ったあと薬と生活指導をやめ、120週まで観察(解析対象は偽薬のグループを含めて327人) | 68週までに平均17.3%減り、やめてからの1年で11.6ポイント戻った。120週では最初より5.6%少ない状態。減った分の約3分の2が戻り、血圧などの数値も元に近づいたとされている |
| SURMOUNT-4(チルゼパチド、JAMA 2024年) | 36週使って平均20.9%減ったあと、続けるグループと偽薬に替えるグループに分けて88週まで観察 | 36週から88週の体重の変化は、続けたグループが−5.5%、偽薬に替えたグループが+14.0% |
SURMOUNT-4はアルゼンチン・ブラジル・台湾・米国で行われ、日本の参加者は含まれていません。結果は平均で、人によって違います。
STEP 1の延長試験の著者らは、この結果から、肥満は長く続く病気で、効果を保つには治療を続けることが必要だと述べています。ただし、続ければ費用と副作用のリスクも続きます。やめる時期ややめた後の過ごし方は、医師と相談して決めてください。
続ける期間と総額の考え方
- 月額を確認する:同じ薬でも、用量を上げると月額が上がります。1か月あたりの薬代の幅は費用相場にまとめています。
- 月数をかける:たとえば月1万円なら、6か月で6万円、12か月で12万円です。これに診察料・送料が加わります。
- やめ方を確認する:定期配送は、解約の締め日を過ぎると次の分が届くことがあります。まとめ買いは、途中でやめても返金されないことがあります(定期と解約)。
- 計算ツールで比べる:薬・用量・月数を入れると、続けた場合の総額を計算ツールで確かめられます。
GLP-1の薬の主な副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの胃腸の症状です。低血糖や、まれに急性膵炎などの重い副作用も報告されています。リベルサス・オゼンピック・マンジャロの承認された効能・効果は2型糖尿病で、ダイエット目的の処方は適応外使用です。詳しくはGLP-1の主な副作用。
よくある質問
Q. 体重が戻るなら、ずっと続けたほうがよいですか?
A. 保険診療の肥満症の薬でも、使う期間には上限があります。続けるかどうかは、体重以外の健康状態や副作用、費用も含めて医師と相談してください。
Q. 途中で用量を減らしてやめることはできますか?
A. やめ方は薬や体の状態によって違うため、自己判断せず処方した医師に相談してください。
参考にした情報(確認日:2026年10月26日。3つの臨床試験の論文の数字は2026年10月27日に要旨で再確認)
- 厚生労働省 最適使用推進ガイドライン セマグルチド(肥満症・令和8年6月改訂)、同 令和8年6月改訂版
- 最適使用推進ガイドライン チルゼパチド(肥満症)令和7年3月、同 令和8年5月改訂
- ウゴービ皮下注MD 電子添付文書(PMDA)
- Rubino D, et al. STEP 4 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2021;325(14):1414-1425
- Wilding JPH, et al. Weight regain and cardiometabolic effects after withdrawal of semaglutide: The STEP 1 trial extension. Diabetes Obes Metab. 2022
- Aronne LJ, et al. SURMOUNT-4 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2024;331(1):38-48