安全
GLP-1の主な副作用|吐き気・便秘・低血糖・膵炎など(添付文書から)
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月26日。この記事は各薬の添付文書(PMDA掲載、医療従事者向けの文書)をもとにした一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。体調の変化は処方した医師に相談してください。
結論
- いちばん多い副作用は吐き気・下痢・便秘・嘔吐などの胃腸の症状です。添付文書では、多くの薬で5%以上の区分に入っています。
- 重大な副作用として、低血糖、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸、イレウス(腸閉塞)が全部の薬に書かれています。マンジャロ・ゼップバウンドにはアナフィラキシー・血管性浮腫もあります。
- 嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛は急性膵炎の初期症状のことがあり、使うのをやめてすぐに受診するよう添付文書に書かれています。

薬ごとの重大な副作用(添付文書の「重大な副作用」)
| 副作用 | リベルサス | オゼンピック | ウゴービ | マンジャロ | ゼップバウンド |
|---|---|---|---|---|---|
| 低血糖 | 頻度不明 | 頻度不明 | 頻度不明 | 頻度不明 | 頻度不明 |
| 急性膵炎 | 0.1% | 頻度不明 | 0.3% | 0.1%未満 | 0.1%未満 |
| 胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸 | あり | あり | あり(胆管炎0.1%) | あり(胆管炎0.1%未満) | あり(胆管炎0.1%未満) |
| イレウス(腸閉塞) | 頻度不明 | 頻度不明 | 0.3% | 頻度不明 | 頻度不明 |
| アナフィラキシー・血管性浮腫 | — | — | — | 頻度不明 | 頻度不明 |
「頻度不明」は、臨床試験では出ていないが市販後に報告があるものなどです。頻度は、承認時の試験の対象(2型糖尿病の人、または肥満症の人)での数字で、ダイエット目的で使った場合の頻度ではありません。
よくある副作用(胃腸の症状)
- リベルサス:吐き気、下痢(5%以上)。便秘・嘔吐・腹痛など(1〜5%未満)
- オゼンピック:吐き気、下痢、便秘、嘔吐(5%以上)
- ウゴービ:吐き気、下痢、嘔吐、便秘、消化不良、げっぷ、腹痛、おなかの張り(5%以上)
- マンジャロ・ゼップバウンド:吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退(5%以上)
胃腸の症状は、使い始めや用量を上げたときに出やすく、そのため少ない用量から始めて段階的に増やす使い方になっています。下痢や嘔吐が続くと脱水になり、急性腎障害に至るおそれがあると、全部の薬の添付文書に書かれています。
すぐ医師に連絡・受診が必要な症状
- 嘔吐を伴う、持続的な激しい腹痛(急性膵炎の初期症状のことがある)→ 使うのをやめて、すぐに受診
- 冷や汗・手のふるえ・強い空腹感・動悸・意識がぼんやりする(低血糖の症状)→ 糖分をとり、医師に連絡。高い所での作業や車の運転は注意
- 下痢・嘔吐が続き、水分がとれない(脱水)
- おなかの張り、ひどい便秘、吐き気が続く(イレウスのことがある)
- 皮膚や白目が黄色い、右上腹部の痛み、発熱(胆嚢・胆管の病気のことがある)
- じんましん、息苦しさ、顔や唇・のどの腫れ(アナフィラキシー・血管性浮腫。マンジャロ・ゼップバウンド)
オンライン診療で処方を受ける場合は、こうしたときの連絡先と、夜間・休日の対応を申し込む前に確認してください。
使えない人・注意が必要な場面
- 使えない人(禁忌):薬の成分で過敏症を起こしたことがある人、1型糖尿病・糖尿病性ケトアシドーシスなどの人、重い感染症や手術などの緊急時(ウゴービ・ゼップバウンドは2型糖尿病がある人の場合)
- 妊娠:妊婦や妊娠の可能性がある人には使いません。リベルサス・オゼンピック・ウゴービは「2か月以内に妊娠を予定する女性」も対象です。マンジャロ・ゼップバウンドは、使っている間と最後に使ってから1か月間の避妊が必要とされています。
- 手術・検査で麻酔や鎮静を受けるとき:胃の中身が出ていくのが遅くなるため、絶食を守っても誤嚥した報告があります。使っていることを必ず医師に伝えてください。
- リベルサスの飲み方:1日の最初の飲食の前の空腹時に、約120mL以下の水で飲み、その後30分は飲食やほかの薬を避けます。
クリニックによっては、BMI18.5未満、65歳以上、膵炎の既往、甲状腺髄様がんの既往・家族歴などを処方しない条件にしています(クリニック別の料金一覧の「処方の条件など」)。
ダイエット目的で使う場合の注意
リベルサス・オゼンピック・マンジャロの承認された効能・効果は2型糖尿病です。ダイエット目的の使用は適応外使用で、メーカーや国民生活センターは、美容・痩身目的の使用の安全性と有効性は確認されていないとしています。重い副作用が出ても、医薬品副作用被害救済制度の対象外になることがあります(適応外の処方の仕組み)。