厚生労働省・PMDA・日本肥満学会の資料から作ったツール
BMIの計算と、肥満症の保険診療(ウゴービ・ゼップバウンド)の条件
身長と体重からBMIを計算し、肥満症の薬が保険診療で使える条件に当てはまりそうかを、国の最適使用推進ガイドラインに沿って確認します。診断と処方の判断は、条件を満たす医療機関の医師が行います。
1. BMIを計算する
BMI—
判定(日本肥満学会)—
初期値は入力例です。入力した値は保存しません。BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)。
2. 医師に言われたことがある病気を選ぶ
日本肥満学会が肥満症の診断に使う11の健康障害です(1つ目の「耐糖能障害」は、2型糖尿病と耐糖能異常に分けています)。自分で判断せず、医師に診断されたものだけを選んでください。
保険診療の条件(最適使用推進ガイドライン)
| 項目 | ウゴービ(セマグルチド) | ゼップバウンド(チルゼパチド) |
|---|---|---|
| ガイドラインの版 | 令和5年11月(令和8年6月改訂) | 令和7年3月(令和8年5月改訂) |
| 投与の対象 | 高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがあり、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、BMI35以上、またはBMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上の場合 | |
| 事前の食事・運動療法 | 投与する施設の治療計画で6か月以上。その間、管理栄養士の栄養指導を2か月に1回以上。高血圧などの病気は、薬物療法を含めて先に治療を受けていること | |
| 使える期間の上限 | 68週間 | 72週間 |
| 続けるかの判断 | 3〜4か月で改善の傾向がなければ中止。5%以上減量できたら、上限を待たずに中止を考える | |
| 施設・医師 | 内科・循環器内科・内分泌内科・代謝内科・糖尿病内科などを標榜し、学会の専門医(常勤または連携)、学会の教育研修施設の認定、常勤の管理栄養士がいる保険医療機関。オンライン診療だけの自由診療クリニックは、この条件とは別です | |
| 使ってはいけない目的 | 肥満症以外の、痩身・ダイエットなどを目的とした投与はしてはならない | |
ゼップバウンドの添付文書の2026年5月の改訂(第5版)で、効能・効果の条件が「耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)」に広がりました。ただし同じ添付文書で、保険給付は高血圧・脂質異常症・2型糖尿病の場合に限るとされています。
保険診療の薬代の目安(3割負担)
| 薬・用量(週1回) | 薬価(1回分) | 4週分の3割負担 |
|---|---|---|
| ウゴービ 0.25mg(使い始め) | 1,764円 | 約2,100円 |
| ウゴービ 2.4mg(維持量) | 10,096円 | 約12,100円 |
| ゼップバウンド 2.5mg(使い始め) | 3,067円 | 約3,700円 |
| ゼップバウンド 15mg(最大量) | 11,242円 | 約13,500円 |
ウゴービ(SD)は2025年11月1日の価格調整後の薬価、ゼップバウンドは収載時の薬価で、どちらも令和8年4月の薬価改定後も同じ額です(中央社会保険医療協議会の資料、2026年10月27日確認)。薬代だけで、診察料・検査料・栄養指導料は別です。薬価は改定されるので、最新の薬価基準で確認してください。高額療養費の対象になることもあります。
ダイエット目的の自由診療との違い
- リベルサス・オゼンピック・マンジャロの承認された効能・効果は「2型糖尿病」です(各添付文書)。ダイエット目的の処方は、承認された使い方と異なる使い方(適応外使用)です。
- 日本糖尿病学会は2023年11月、2型糖尿病の薬を美容・痩身・ダイエット目的で処方するとうたう広告を、適応外使用として問題だとする見解を出しています。日本肥満学会も、健康障害のない肥満や普通体重の人の美容・痩身目的には使わないとしています。
- 医薬品副作用被害救済制度は、添付文書どおりの「適正な使用」が前提で、使用目的・方法が適正と認められない場合は対象外とされています(PMDA)。
- 国民生活センターは、痩身目的のオンライン診療で、意図せず定期購入になるトラブルに注意を呼びかけています(2023年12月、2026年6月)。困ったときは消費者ホットライン「188」に相談できます。