薬と制度
リベルサス・マンジャロ・オゼンピックなどの違い|承認された使い方と費用
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月26日
この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。薬が使えるかどうか、どの薬がよいかは医師に相談してください。
結論
- リベルサスは毎日飲む薬、オゼンピック・マンジャロ・ウゴービ・ゼップバウンドは週1回の注射です。成分は、リベルサス・オゼンピック・ウゴービが「セマグルチド」、マンジャロ・ゼップバウンドが「チルゼパチド」です。
- 国が承認した効能・効果は、リベルサス・オゼンピック・マンジャロが2型糖尿病、ウゴービ・ゼップバウンドが条件付きの肥満症などです。ダイエット目的で前の3つを使うのは適応外使用です。
- 自由診療の1か月あたりの薬代は、公式ページの料金で、リベルサス3mgが約4,800〜9,400円、マンジャロ2.5mgが約9,800〜27,500円でした。用量を上げると月額も上がります。

薬ごとの違い(添付文書より)
「GLP-1受容体作動薬」は、血糖を下げるホルモン(GLP-1)と同じように働く薬です。チルゼパチドは、GLP-1に加えてGIPという別のホルモンの働きもあわせ持つ薬です。
| 薬 | 成分 | 形と使う頻度 | 承認された効能・効果 |
|---|---|---|---|
| リベルサス | セマグルチド | 飲み薬・1日1回 | 2型糖尿病 |
| オゼンピック | セマグルチド | 注射・週1回 | 2型糖尿病 |
| マンジャロ | チルゼパチド | 注射・週1回 | 2型糖尿病 |
| ウゴービ | セマグルチド | 注射・週1回 | 肥満症(条件あり)、肝硬変を伴わないMASH(条件あり) |
| ゼップバウンド | チルゼパチド | 注射・週1回 | 肥満症(条件あり)、中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(条件あり) |
ウゴービ・ゼップバウンドの「肥満症」は、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病(ゼップバウンドの効能・効果は2026年5月の添付文書改訂で、2型糖尿病を含む耐糖能障害に広がりました)のいずれかがあり、食事療法・運動療法で十分な効果が得られず、BMI35以上、またはBMI27以上で肥満に関連する健康障害が2つ以上ある場合に限られます。ゼップバウンドも、保険給付の対象は高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかがある場合に限られます(添付文書の「保険給付上の注意」)。詳しくはBMIと保険診療の条件。サクセンダ(リラグルチド)は、PMDAの医療用医薬品の一覧に載っておらず、国内では承認されていない薬です。
リベルサスは飲み方に決まりがあります。1日の最初の飲食の前の空腹時に、約120mL以下の水で飲み、飲んだあと少なくとも30分は飲食や他の薬を避けます。
重大な副作用の違い
5つの薬とも、添付文書の「重大な副作用」に低血糖、急性膵炎、胆嚢炎・胆管炎・胆汁うっ滞性黄疸、イレウス(腸閉塞)が書かれています。違いは次のとおりです。
| 薬 | 急性膵炎の頻度 | そのほかの違い | よくある副作用(5%以上) |
|---|---|---|---|
| リベルサス | 0.1% | — | 吐き気、下痢 |
| オゼンピック | 頻度不明 | — | 吐き気、下痢、便秘、嘔吐 |
| マンジャロ | 0.1%未満 | アナフィラキシー・血管性浮腫も記載 | 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退 |
| ウゴービ | 0.3% | イレウス0.3% | 吐き気、下痢、嘔吐、便秘、消化不良、げっぷ、腹痛、おなかの張り |
| ゼップバウンド | 0.1%未満 | アナフィラキシー・血管性浮腫も記載 | 吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退 |
どの薬も、嘔吐を伴う激しい腹痛が続くときは使用をやめてすぐ受診するよう書かれています。下痢・嘔吐による脱水から急性腎障害になるおそれや、全身麻酔・深い鎮静のときに誤嚥した報告もあります。くわしくはGLP-1の主な副作用。
自由診療での1か月あたりの薬代の幅
2026年10月26日に、各クリニックの公式ページで確認した料金です。定期または1か月分の価格で、まとめ買いの割引や初回だけの価格は入れていません。
| 薬・用量 | 1か月あたりの薬代の幅 | 比べた院数 |
|---|---|---|
| リベルサス3mg | 約4,800〜9,400円 | 8院 |
| リベルサス7mg | 約12,000〜18,700円 | 8院 |
| マンジャロ2.5mg | 約9,800〜27,500円 | 8院 |
| マンジャロ5mg | 約17,500〜54,800円 | 8院 |
| オゼンピック2mg(1本あたり) | 約21,400〜29,700円 | 5院 |
| ウゴービ0.25mg | 約18,500〜18,900円 | 2院 |
オゼンピックは1本の価格で、1本を何週使うかは用量で変わります。ゼップバウンドを自由診療の料金として載せていたのは1院(2.5mgで定期35,530円)でした。このほかに診察料・送料がかかることがあります。料金は税込で、改定されます。
どの薬も医師の診察のあとに処方されます。主な副作用は吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの胃腸の症状で、低血糖や、まれに急性膵炎などの重い副作用も報告されています。リベルサス・オゼンピック・マンジャロの承認された効能・効果は2型糖尿病で、ダイエット目的の処方は適応外使用です。重い副作用が出ても医薬品副作用被害救済制度の対象外になることがあります。クリニックごとの料金・副作用・処方の条件はクリニック別の料金一覧(五十音順)に載せています。
続けた場合の総額は、用量の上げ方や診察料・送料で変わります。総額の計算ツールで確かめられます。相場のくわしい内訳は医療ダイエットの費用相場にまとめています。
よくある質問
Q. 飲み薬と注射では、どちらがよいですか?
A. 使う頻度、飲み方の決まり、副作用、費用が違います。持病やほかの薬との関係もあるので、医師に相談して決めてください。
Q. ウゴービやゼップバウンドは保険で使えますか?
A. 肥満症と診断され、BMIや合併症の条件、食事・運動療法を6か月以上続けたことなどを満たし、条件を満たす医療機関で処方される場合に限られます。BMIと保険診療の条件を見てください。
Q. 体重が普通の範囲でも使えますか?
A. 日本肥満学会は、普通体重の人の美容・痩身目的には使わないとしています。医療ダイエットを受けられない・向かない人も見てください。
参考にした情報(確認日:2026年10月26日)
- リベルサス錠 電子添付文書(PMDA)
- オゼンピック皮下注2mg 電子添付文書(PMDA)
- マンジャロ皮下注アテオス 電子添付文書(PMDA)
- ウゴービ皮下注MD 電子添付文書(PMDA)
- ゼップバウンド皮下注アテオス 電子添付文書(PMDA。2026年9月改訂 第6版。効能変更は2026年5月の第5版、保険給付上の注意)(確認日:2026年10月27日)
- PMDA 医療用医薬品 リラグルチド一覧
- 日本肥満学会 肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント(2025年4月改訂)
- 医薬品副作用被害救済制度 給付の対象(PMDA)
- 各クリニック・運営事業者の公式ページ(クリニック別の料金一覧の各カードにリンク)