薬と制度
メトホルミンのダイエット処方|承認された効能・副作用・費用
※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日
この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。使うかどうかは医師に相談してください。
結論
- メトホルミン(先発品の名前はメトグルコなど)は、血糖を下げる飲み薬です。承認された効能・効果は2型糖尿病と、多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発などの不妊治療で、「肥満」「ダイエット」の効能はありません。ダイエット目的の処方は適応外使用です。
- 添付文書には警告として、重い乳酸アシドーシス(死亡例あり)が書かれています。脱水、過度の飲酒、栄養不良・飢餓状態の人などには使えません(禁忌)。ヨード造影剤を使う検査の前には一時中止し、検査後48時間は再開しないとされています。
- 2026年10月26日に確認したクリニックのうち、3院が公式ページにメトホルミンの料金を載せていました(下の表)。

承認された効能・効果と飲み方
| 項目 | メトグルコ錠(メトホルミン塩酸塩)の添付文書 |
|---|---|
| 効能・効果① | 2型糖尿病(食事療法・運動療法だけ、またはそれに加えてスルホニルウレア剤を使っても十分な効果が得られない場合に限る) |
| 効能・効果② | 多嚢胞性卵巣症候群の排卵誘発、生殖補助医療での調節卵巣刺激(肥満、耐糖能異常、インスリン抵抗性のいずれかがある人に限る) |
| 飲み方(成人の2型糖尿病) | 1日500mgから始め、1日2〜3回に分けて食直前または食後に飲む。維持量は通常1日750〜1,500mg、最高は1日2,250mg |
| 肥満・ダイエット | 効能・効果に書かれていない(適応外使用) |
PMDAの電子添付文書(メトグルコ錠250mg・500mg、2023年11月改訂 第5版)で確認しました。後発品(メトホルミン塩酸塩錠)は、その製品の添付文書で確認してください。②の「肥満」は不妊治療の対象者の条件で、ダイエットの効能ではありません。
使えない人(禁忌)と重大な副作用
乳酸アシドーシスは、血液の中に乳酸がたまって酸性に傾く状態です。添付文書は、起こしやすい人には使わないとしています。
| 禁忌(使えない人) | 理由(添付文書) |
|---|---|
| 乳酸アシドーシスになったことがある人、重い腎臓の障害(eGFR30未満)・透析中の人、重い肝臓の障害がある人、ショック・心不全・心筋梗塞などで体に酸素が足りなくなりやすい人 | 乳酸アシドーシスを起こしやすい |
| 脱水の人、下痢・嘔吐などで脱水が心配な人、過度にお酒を飲む人 | 乳酸アシドーシスを起こしやすい |
| 重いケトーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病の人。重い感染症、手術の前後、重いけがの人 | インスリンでの治療が必要な状態など |
| 栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態の人など | 低血糖のおそれ |
| 妊婦、妊娠しているかもしれない人 | 添付文書で禁忌 |
| この薬やビグアナイド系の薬でアレルギーが出たことがある人 | 過敏症 |
重大な副作用(添付文書11.1)は、乳酸アシドーシス(頻度不明)、低血糖(5%以上)、肝機能障害・黄疸(頻度不明)、横紋筋融解症(頻度不明)です。そのほかの副作用で多いのはおなかの症状で、下痢(40.5%)、吐き気(15.4%)、食欲不振(11.8%)、腹痛(11.5%)などが報告されています。
検査・体調が悪いとき・お酒の注意
- ヨード造影剤(造影CTなどで使う薬):検査の前に一時中止し(緊急の検査を除く)、造影剤を使ってから48時間は再開しないとされています。検査を受けるときは、メトホルミンを飲んでいることを必ず伝えてください。
- シックデイ(発熱・下痢・嘔吐・食事がとれないとき):いったん服用を中止し、医師に相談するよう指導するとされています。利尿薬やSGLT2阻害薬など、尿を増やす薬と一緒に使うときは脱水に特に注意とされています(SGLT2阻害薬のダイエット処方)。
- お酒:過度の飲酒を避けるよう、本人と家族に指導するとされています。
- 低血糖:高い所での作業や車の運転をする人は注意が必要で、症状と対処法を説明するとされています。
添付文書は、栄養不良・飢餓状態を禁忌としています。自己判断で食事を極端に減らすことは避け、食事のことは医師に相談してください。
クリニックでの料金(公式ページの表記)
| クリニック(五十音順) | 用量・量 | 料金 |
|---|---|---|
| DMMオンラインクリニック | 1日2錠 | 定期 1,815円/都度 1,980円(税込) |
| DMMオンラインクリニック | 1日3錠 | 定期 2,640円/都度 2,750円(税込) |
| ファイヤークリニック | 記載なし | 6,000円(税込)※ |
| Mona Clinic | 250mg(90錠) | 5,000円〜※ |
2026年10月26日に各公式ページから取得(料金は改定されます)。DMMオンラインクリニックは1錠あたりの量の表示を確認できませんでした。※ファイヤークリニックは1か月分か1箱分かの記載がなく、薬は個人輸入等で手続きしたものとの記載があります。Mona Clinicは送料・診察料込みで、税込か税別かの記載がありません。診察料・送料はクリニック別の料金一覧で確認できます。
メトホルミンは毎日飲む薬で、オンラインまたは来院の診察のあとに処方されます。主な副作用は下痢・吐き気・食欲不振・腹痛で、重大な副作用に乳酸アシドーシス・低血糖などがあります。承認された効能・効果に肥満・ダイエットはなく、ダイエット目的は適応外使用です。適応外使用で重い副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外になることがあります(救済制度の対象外になる場合)。
よくある質問
Q. GLP-1の薬と一緒に出されることがありますか?
A. 組み合わせのプランを出すクリニックもあります。メトホルミンもGLP-1の薬も、添付文書の重大な副作用に低血糖が挙げられています。組み合わせるかどうかは医師と相談し、使っている薬はすべて伝えてください(GLP-1の薬の違い)。
Q. 健康診断で造影CTを受ける予定があります。
A. 添付文書では、ヨード造影剤の検査の前に一時中止し、検査後48時間は再開しないとされています。自己判断せず、処方した医師と検査をする施設の両方に伝えてください。
Q. 体重が普通の範囲でも使えますか?
A. メトホルミンにダイエットの効能はありません。BMIはBMIと保険診療の条件で確かめられます。体重が普通の範囲の人や、食事や体重のことで強く悩んでいる人は、薬を探す前に医師に相談してください。
参考にした情報(確認日:2026年10月27日)
- メトグルコ錠250mg・500mg 電子添付文書(2023年11月改訂 第5版、PMDA)
- 医薬品副作用被害救済制度 給付の対象(PMDA)
- DMMオンラインクリニック 医療ダイエット(確認日:2026年10月26日)
- ファイヤークリニック(確認日:2026年10月26日)
- Mona Clinic 料金(確認日:2026年10月26日)