選び方
オンライン診療のクリニックの選び方|申し込み前に確認する10項目
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この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。薬を使うかどうかは、医師の説明を受けてから決めてください。
結論
- 厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(2026年4月改訂)では、かかりつけでない医師が初診からオンラインで診る場合、まず映像で診療前相談を行い、医師と患者の双方が合意してから診療します。初診では、基礎疾患などの情報が分からない患者に8日分以上の処方をしないなどの制限もあります。
- 申し込む前に、総額、定期の縛りと解約の方法、副作用が出たときの連絡先、処方の条件、薬が国内で承認されたものか、運営法人を確かめてください。
- 国民生活センターは、痩身目的のオンライン診療で、薬が知らないうちに定期購入になるトラブルに注意を呼びかけています(2026年6月)。このサイトではクリニックに順位を付けていません。

国の指針で決まっていること
オンライン診療は、2026年4月に施行された改正医療法などでオンライン診療に関する規定が新しく設けられ、それにあわせて指針が改訂されました(2026年4月2日 医政発0402第3号)。患者として知っておきたい点は次のとおりです。
| 項目 | 指針の内容(要点) |
|---|---|
| 初診 | 原則は、ふだん対面で診ている「かかりつけの医師」が行う。それ以外の医師は、映像でリアルタイムに症状などを確かめる「診療前相談」を行い、医師と患者の双方が合意した場合に初診からオンラインで診療できる。診療前相談では診断や処方はしない |
| 本人確認 | 患者は原則として顔写真付きの身分証明書で確認する。医師は自分の所属と、医療機関の問い合わせ先を明らかにする |
| 初診の処方 | 麻薬・向精神薬は処方しない。基礎疾患などが分からない患者には、安全管理が特に必要な薬を処方せず、8日分以上の処方もしない |
| 対面診療が必要なとき | かかりつけ医がいればそこへ紹介するのが望ましい。いなければ、オンラインで診た医師が対面で診るか、近くの医療機関に紹介する |
| 公表 | 医療機関は、指針を守ってオンライン診療をしていることを、ホームページなどで公表する。診療前相談の費用なども示す |
指針の全文は改訂版の別紙で示されています。ここでは厚生労働省の概要資料で確認できた点だけを載せています。
申し込み前に確認する10項目
- 総額:薬代だけでなく、診察料・送料・用量を上げたときの料金を含めて、続けた場合にいくらになるか。総額の計算ツールで確かめられます。
- 定期の縛り:定期配送かどうか、最低何回続ける必要があるか、何か月分がまとめて届くか。
- 解約の方法と締め日:いつまでに、どこから(マイページ・電話など)手続きすればよいか。解約手数料はあるか。
- 返品・返金:届いた薬は返品できないことが多いです。返金の決まりがあれば、その条件。
- 副作用が出たときの連絡先:医師に相談できる窓口と受付時間。急いで受診が必要なときにどうするか。
- 処方の条件:BMIや持病、妊娠・授乳中などで処方しない条件が書かれているか。問診で病歴や飲んでいる薬を聞かれるか。
- 承認された薬か、輸入品か:処方される薬が国内で承認された薬か、クリニックが輸入した薬か。ダイエット目的の処方が「適応外使用」かどうか(適応外の説明)。
- 救済制度の扱い:重い副作用が出たときに医薬品副作用被害救済制度の対象になるかの説明があるか(救済制度)。
- 診察の方法:医師と映像で話すか、チャットや問診票だけか。初診の流れが指針に沿っているか。
- 運営法人と医療機関:診療する医療機関の名前・住所・医療法人名、医師の名前が書かれているか。サービスの運営会社と、診療する医療機関が別のこともあります。医療機関は、厚生労働省と都道府県の「医療情報ネット(ナビイ)」で検索できます。
医療ダイエットで使われるGLP-1受容体作動薬などの主な副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘などの胃腸の症状で、低血糖や、まれに急性膵炎などの重い副作用も報告されています。リベルサス・オゼンピック・マンジャロの承認された効能は2型糖尿病で、国民生活センターは、美容・痩身・ダイエット目的の使用は「安全性と有効性は確認されていません」としています。詳しくは主な副作用を見てください。
国民生活センターの注意(2026年6月)
国民生活センターは、ニキビ・AGA・痩身目的などのオンライン診療で、処方薬が定期購入になっていたトラブルに注意を呼びかけています。相談には、次のような例がありました。
- 1年分の薬を申し込んだあと、定期購入だと気づかないまま、また薬が届いた
- 「医薬品なので返品・キャンセルできない」と言われた
- 副作用の説明がなかった、または足りなかった
- 短い診察のあとに、1年分で6万〜7万円ほどの支払いを了承した
アドバイスとして、処方薬も含めて医師から説明を受けること、契約内容と解約の条件を確かめること、困ったら消費者ホットライン「188」に相談すること、副作用が出たらすぐ医療機関を受診することが挙げられています。
よくある質問
Q. 問診票に答えるだけで薬が届くのは問題ないですか?
A. 指針では、かかりつけでない医師が初診からオンラインで診る場合、映像でリアルタイムに行う診療前相談を経ることとされています。診察の方法が分からないときは、申し込む前にクリニックに聞いてください。
Q. BMIが普通の範囲でも申し込めますか?
A. 日本肥満学会は、普通体重の人の美容・痩身目的に肥満症の薬を使わないとしています。BMIはBMIと保険診療の条件で確かめられます。
Q. 料金が安いクリニックを選べばよいですか?
A. 料金だけでなく、上の10項目を比べてください。料金はクリニック別の料金一覧に、治療内容・副作用・処方の条件と一緒に載せています。
参考にした情報(確認日:2026年10月26日)
- 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の改訂について(令和8年4月2日 医政発0402第3号)(確認日:2026年10月27日)
- 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の概要(令和8年4月改訂)(確認日:2026年10月27日)
- 国民生活センター ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意(2026年6月23日)
- 国民生活センター 痩身目的等のオンライン診療トラブル(2023年12月20日)
- 医療情報ネット(ナビイ)(厚生労働省・都道府県)
- 日本肥満学会 肥満症治療薬の安全・適正使用に関するステートメント(2025年4月改訂、神戸大学医学部附属病院に掲載の写し)
- 医薬品副作用被害救済制度 給付の対象(PMDA)