医療ダイエットの費用ノート初月の価格ではなく、続けた総額と副作用・制度で比べる

薬と制度

ウゴービ・ゼップバウンドを自由診療で買うと? 保険の薬価との差と使える条件

※この記事にはアフィリエイト広告(成果報酬型広告)を含む場合があります。確認日:2026年10月27日

この記事は一般的な情報で、診断や治療の判断の代わりにはなりません。自分が保険診療の対象になるかは、医師に相談してください。

結論

肥満症用セマグルチド2.4mgの4週分は、自由診療の定期129,470円、保険の薬価40,861円、3割負担で約12,258円。自由診療は薬価の約2.6〜3.4倍だった
図:自由診療は保険の薬価の約2.6〜3.4倍

保険で使える条件

自由診療の料金と保険の薬価の比較

薬・1回量DMMオンラインクリニック(定期)SDHクリニック(1か月分)薬価・4週分(10割)3割負担差(DMM−3割)
ウゴービ0.25mg18,920円18,500円6,049円約1,815円約17,105円
ウゴービ0.5mg36,520円37,000円10,590円約3,177円約33,343円
ウゴービ1.0mg53,900円—19,051円約5,715円約48,185円
ウゴービ1.7mg91,190円—30,194円約9,058円約82,132円
ウゴービ2.4mg129,470円—40,861円約12,258円約117,212円
ゼップバウンド2.5mg35,530円—12,268円約3,680円約31,850円
ゼップバウンド5mg61,490円—23,188円約6,956円約54,534円
ゼップバウンド7.5mg81,510円—30,884円約9,265円約72,245円
ゼップバウンド10mg99,000円—35,996円約10,799円約88,201円

計算のしかた
ウゴービ:皮下注MD(1本=4回分。0.25mgなら1mg製剤)の薬価をそのまま4週分としました。例:2.4mg(9.6mg製剤)40,861円×0.3=12,258.3円、129,470−12,258.3=117,211.7円。
ゼップバウンド:1キット=1回分なので4キット分。例:2.5mg 3,067円×4=12,268円、×0.3=3,680.4円、35,530−3,680.4=31,849.6円。
倍率(自由診療÷薬価10割):ウゴービは1.0mgの53,900÷19,051≒2.8から0.5mgの36,520÷10,590≒3.4、ゼップバウンドは7.5mgの81,510÷30,884≒2.6から2.5mgの35,530÷12,268≒2.9でした。

自由診療の料金は税込で、2026年10月26日に公式ページから取得しました。公式ページで、ウゴービ・ゼップバウンドの用量ごとの料金を確認できたのはこの2院です。DMMの公式ページには「ウゴービは1セット1本(4回分)」「ゼップバウンドは1セット4本」とあり、表の料金は1セット(4回分)の価格です。薬価は、2026年10月27日時点の価格です。ウゴービは費用対効果評価で2025年11月1日から調整された後の価格で、令和8年度(2026年4月)の薬価改定のあとも同じ額でした。ゼップバウンドは収載時の価格のままで、費用対効果評価は2026年5月13日時点で「分析中」です(中医協資料と医薬品データベースKEGG MEDICUSで確認)。同じ成分のマンジャロ(2型糖尿病の薬)は2026年8月1日に薬価が25%下がりましたが、ゼップバウンドはこの引き下げの対象に入っていません。薬価は今後も改定されることがあります。実際の窓口負担は、診察・検査の費用と合わせて計算され、負担割合は年齢や所得で1〜3割です。

治療内容と主な副作用・承認の状況

どちらも週1回の自己注射です。主な副作用は吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などの胃腸の症状で、重い副作用として低血糖、急性膵炎、胆嚢炎、イレウス(腸閉塞)などが添付文書に書かれています。ウゴービは肥満症と肝硬変を伴わないMASH、ゼップバウンドは肥満症と閉塞性睡眠時無呼吸症候群の効能が、いずれも条件つきで承認されています。条件の外での使用は、医薬品副作用被害救済制度の対象外になることがあります(救済制度の対象外になる場合)。

保険で受けるときの流れと、薬代以外の費用

公立病院の肥満症外来の案内(県立二葉の里病院、2026年2月改訂)では、次の流れでした。

  1. かかりつけ医が紹介状(診療情報提供書)とチェックリストを病院に送る。紹介がないと受診できず、完全予約制
  2. 初診で対象かを確認し、採血・CT・体組成などの検査
  3. 6か月間の食事療法・運動療法(栄養指導は1〜2か月に1回程度)
  4. 薬の治療を始めたら2週間ごとに受診
  5. 終了時に検査し、終了後3か月目・6か月目にも受診

薬代のほかに、診察料がかかります。令和8年の診療報酬点数表では、初診料291点、再診料76点、計画的な医学管理をした場合の外来管理加算52点です(1点=10円)。

このほか検査、栄養指導、処方の費用が内容に応じてかかります(この記事では点数を確認できた初診料・再診料だけ計算しました)。また、特定機能病院や一般病床200床以上の地域医療支援病院などに紹介状なしで行くと、保険とは別に初診7,000円以上・再診3,000円以上の特別の料金がかかります(2022年10月からの国の制度)。

よくある質問

Q. BMIが条件に届かない場合は?
A. 保険診療の対象外です。ガイドラインは痩身・ダイエット目的の投与をしてはならないとしています。まずBMIと保険診療の条件で自分の数値を確かめ、体重の悩みは医師に相談してください。

Q. 保険で使える病院はどう探しますか?
A. 施設の要件があるため、どこでも処方できるわけではありません。かかりつけ医や内科で、条件に当てはまるか、紹介先があるかを相談してください。

Q. 自由診療で始めて、あとから保険に切り替えられますか?
A. 保険診療は、その施設で6か月以上の食事・運動療法をしたうえで始めるのが条件です。切り替えられるかは受診先の医師に確認してください。

参考にした情報(確認日:2026年10月27日)